期待の新人が辞めていく理由

経験に基づく介護サービスを続けていてはこの先の経営は危うい。

 

介護は独自経営スタイルがある。

特に人材の確保は浮き彫りになる。

 

介護に携わる人たちは人のために役立ちたいという思いがまずある。しかし、介護を目指す人の背景には介護について実際に学校で学ぶという経験が少ない人もいる。

施設側は万年的に人材不足であるから直ぐにでも人材が欲しく養成学校で学んでいようがいまいが関係なく採用する傾向にある。

 

それ自体に問題はない。

その後のスタッフ育成が問題なのだ。

 

介護事業で働く人に最も必要な能力は応用力、臨機応変に対応する力が備わっている必要がある。

介護施設はほとんど混乱状態だ。それは、利用者の状態が均一ではなくそれぞれ介護度や認知レベルが違っており、一人ひとり対応が異なってくる。

 

認知面や介護度がバラバラな環境で利用者がいっぺんに動き始めたら?現場は混乱である。

 

 

それを対処できるのはベテラン介護職員。

経験に基づく判断で利用者の対応を行うことができる。しかし、新人は右往左往するかひとりの利用者にマンツーマンでマークしている。

それではいけないと、ベテラン介護職員から指導が入るがその内容は経験に基づく判断が多く、新人さんはほとんど理解できない。

現場では、飲み込みが悪い、動けない、危機管理ができないなどの評価がくだされる。そして、新人さんは3ヶ月と持たずに職場を去る。

 

 

何がいけないのだろうか?

 

ベテラン介護職員?それとも新人さんの学習能力?

 

いや、違う。介護に必要な基礎力が足りていないのだ。

今の介護事業の現状は様々な利用者さんが同時に利用している。それは、はじめて介護職員として働き出した新人さんにはパニックの状態である。この利用者さんは介護度2、あの利用者さんは要支援2、あの利用者さんは要介護1、あの利用者さん…誰?

つまり、利用者さんの状態を把握することができずにどれほどの介助が必要なのか、転倒に注意を払えばいいのかわからない。そして、経験に基づく判断のみ伝えられると自分の無力と無能を感じ、私には向いていないと去ってしまう。

 

介護施設にとって大切な新人さんを失うことは頑張っているスタッフをどんどん疲弊させていく。

管理者は期待の新人をどう育てていくかが問われている。